早期すい臓がんのためのスクリーニングテスト

東京都千代田区のテオリアサイエンス株式会社では最先端のエクソソーム研究で、がんの早期発見法や治療薬の開発が行われています。

従来のがんの診断には腫瘍マーカーや、CT、MRI、内視鏡などの画像検査など様々な方法が用いられていますが、がん細胞がある程度の大きさにならないと発見が難しいのが現状です。早期がんのマーカーとして期待される血中の循環腫瘍細胞(CTC)やセルフリーDNAに含まれる血中循環腫瘍DNA(ctDNA)も、ある程度がんが進行しないと発見が難しいです。

一方で、エクソソームを用いれば、がん固有のエクソソームを検出することにより、画像診断では発見ができない超早期のがんのリスクを判定することができます。

また、がんの転移にエクソソームがかかわっているのとの報告がされており、転移の予測にも利用できると考えられています。

エクソソームはあらゆる細胞が分泌しており、疾患ごとに特異的なエクソソームが存在すると考えられています。例えば、細胞ががん化すると、エクソソーム表面の膜タンパクや糖鎖の組成、および内包物の組成も変化することが分かっています。

テオリアサイエンスの「Pancマーカー」で測定することにより、すい臓がんのリスクを判定することができます。

また、テオリアサイエンスの「Pancマーカー」は、すい炎ではあまり検出されないため、これまで判別の難しかった、すい臓がんとの区別をすることができます。

さらに、このマーカーは、手術によりがんを取り除いた後には検出されなくなるため、再発の予測に使うこともできます。

今後まもなくテオリアサイエンスではすい臓がん以外にも食道癌、大腸癌、胃癌なども検査が可能となる予定とのことです。

青山メディカルクリニック
       院長 松澤 宗範

プロフィール

松澤 宗範
松澤 宗範青山メディカルクリニック 院長
近畿大学医学部卒業。慶應義塾大学病院形成外科入局し、佐野厚生総合病院形成外科へ。その後、横浜市立市民病院形成外科として務める。埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科を経て、銀座美容外科クリニック新宿院院長として従事する。その後、青山メディカルクリニック開設し、今に至る。