コラム

若化(ネオエイジング)について

Dancing aged couple

ネオエイジングには以下の3つの方法があります。

① GHRP-2を用いたゲノム系のネオエイジング
② イオン化ミネラル成分を用いたミトコンドリアゲノム系のネオエイジング
③ NMNを用いたエピゲノム系のネオエイジング

ゲノム系のネオエイジングには、GHRP-2アミノ酸ペプチド複合剤を用い、タンパク同化作用によって、細胞を若返らせます。
細胞を若返らせるには細胞核のDNA配列であるゲノムの設計図を基に、新たな細胞の原料となるタンパク質を合成することが必要です。
その新しいタンパク質がからだの構造を若返らせます。しかし歳をとると新たなタンパク質の供給が減ってきます。
そこで、強力なタンパク同化作用により新たな細胞を生みだす作用をもったGHRP-2アミノ酸ペプチド複合剤が有効です。

ミトコンドリアゲノム系のネオエイジングには、ミトコンドリア機能を円滑にするイオン化ミネラル成分PEDs (ペッズ : Passive Electron donators)などが適しています。それによってミトコンドリアの若返りが期待できます。

エピゲノム系のネオエイジングにはNMN(β-ニコチンアミド・モノヌクレオチド)を用います。
これにより長寿遺伝子の酵素活性を高め、老化によって蓄積したエピゲノムの遺伝情報エラーの修復を促します。

エピゲノムとはDNA配列に付け足されるもう一つの遺伝情報のことです。人は歳をとるとエピゲノムの遺伝子情報エラーが蓄積していきます。しかし長寿遺伝子による脱アセチル化作用によって遺伝情報エラーが消去されます。
ただし、長寿遺伝子を活性化するにはNAD+(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド)が多く必要になります。
そこで、NAD+の体内合成を促すのに必要な一つ前の段階の物質であるNMNが治療に用いられています。この成分を用いることで、ゲノムに蓄積した遺伝情報エラーの改善が大きく期待されます。

 

青山メディカルクリニック

   院長 松澤 宗範

      

参考文献:

・『若化!医師が見つけた若返る3つの魔法』著者 宇野克明

 

・院長プロフィール

総合内科、形成外科、美容皮膚科、美容外科。

がん診療に関しては10代の頃に母親を末期癌で亡くした経験と形成外科で癌術後の再建で患者様と日々関わることで、早期発見、予防医療の重要性を痛感し、がん検査や治療も行っている。疾患の種類を問わず、アンチエイジングまで幅広い患者様に対応し、体の内側・外側ともに健康に綺麗にをモットーにしている。

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プロフィール

松澤 宗範
松澤 宗範青山メディカルクリニック 院長
近畿大学医学部卒業。慶應義塾大学病院形成外科入局し、佐野厚生総合病院形成外科へ。その後、横浜市立市民病院形成外科として務める。埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科を経て、銀座美容外科クリニック新宿院院長として従事する。その後、青山メディカルクリニック開設し、今に至る。

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