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高濃度ビタミンC療法
高濃度ビタミンC点滴は、加齢による老化を予防し、健康的に美しくなりたいと希望されている方に特におすすめです。細胞の劣化とは、細胞が酸化することです。
「鉄が錆びる」ことによく例えられます。酸素を吸って生きている私たちは、酸化による老化を避けることは困難です。酸化の進行を遅らせて防止し、さらに改善するのに必要な栄養素のひとつがビタミンCです。
ビタミンCはコラーゲン生成促進やメラニン生成抑制の作用を持つため、美肌・美白とともにシミやソバカスの改善なども期待できます。
通常、ビタミンCやビタミンB群のような水溶性ビタミンは、経コ摂取ではどんなに大量に摂取しても血中濃度はあまり上昇せずに尿中から排世されてしまいますが、点滴によって静脈に直接投与することにより、体内に取り込まれたビタミンCが実に様々な効果を発揮してくれます。
喫煙、大気汚染、紫外線、仕事のストレスなどに囲まれる現代人は、目に見えないところで健康が脅かされています。
ビタミンCには、美容だけでなく健康を維持するカがあります。
水分を強力に挟み込み、セラミドの生成を促し、みずみずしい保湿たっぷりの肌にします。
過剰な皮脂の分泌を抑え、きれいな毛穴を保つことでニキビを予防し、抗炎症作用で肌のトラブルを改善します。皮脂腺の働きを抑えることで毛穴の引き締め効果もあります。
人間はストレスを感じると、これに対抗するために副腎で抗ストレスホルモンを作りますが、その際にはビタミンCが必要になります。
ビタミンCの抗ヒスタミン作用により、アレルギー疾患が緩和します。
花粉症の方は、鼻水・くしゃみ・目のかゆみなどの症状が軽くなることが期待できます。
ビタミンCは古くから強力な抗酸化作用を持つことが知られており、疾病予防・アンチエイジングの目的で使用されてきました。一方で、高濃度ではビタミンCは抗がん作用を発揮することがわかってきました。
がんに対する高濃度ビタミンC点滴療法は、ノーベル賞学者のライナス・ポーリング博士が1970年代に「ビタミンCの投与によって末期進行がんの患者さんの生存期間が4.2〜6倍延長した」という研究結果を発表し、注目されるようになりました。しかし、すぐさま否定的な論文が続けて発表されたため、その後はあまり注目されることはありませんでした。
ところが、2005年にアメリ力国立衛生研究所(National Institute of Hearth: NIH)から、ビタミンCががん細胞に効くメカニズムに関する論文1)が発表されて以来、再び注目され、米国の大学病院などで臨床試験が行われるようになりました。
高濃度のビタミンCの点滴を行うと、血液中で大量の過酸化水素が発生します。
正常な細胞にはこの過酸化水素を中和するカタラーゼという酵素があるので、ダメージを受けませんが、がん細胞はこのカタラーゼがないため、過酸化水素を中和できず死んでしまうのです。
このようなメカニズムから、高濃度のビタミンCはがん細胞にとって《抗がん剤》の働きをしますが、抗がん剤とは異なり副作用がないのが特長です。また、この作用は、ウィルス感染症治療に対しても役立つと発表されています。
高濃度ビタミンC点滴療法は、現在、がん手術後の再発防止\がんの新たな補助療法として\米国・国立癌研究所、米国・国立衛生研究所において研究が進められている、がん治療法です。
一方で、ビタミンCは高濃度で抗がん作用を発揮すると同時に抗酸化物質としても知られていますので、がんに曜患していない方には、グルタチオン点滴療法と同様に、免疫力を増強して自然治癒力を高めたり、アンチエイジング美容、健康の維持・増進、疲労回復などに効果を発揮します。
<がん治療の場合>
※実際には個々の患者様の病状、血中濃度、経済状況を考慮して、ご相談のうえ決定します。
<がん治療以外の目的の場合>
手術、抗がん剤、放射線治療が有効ながんの場合は、まずそちらを優先しますが、超高濃度ビタミンC点滴は副作用が非常に少ない安全な治療法であり、併用もおすすめします。
但し、抗がん剤(メソトレキセート[Methotrexate]、ベルケイド[Vercade])を現在投与されて治療中の方は、超高濃度ビタミンC点滴療法をお受け頂けません。
超高濃度ビタミンC点滴療法は、同じ部位のがんでもその効果には個人差があります。またがんの縮小効果だけでなく、生活の質(QOL) の改善や延命、標準的ながん治療の副作用症状の軽減など、がんの補助療法としても用いることができます。
<参考文献>
高濃度ビタミンC点滴療法のがん患者QOLに及ぼす効果/Tkahashi H et al. Psersonalized Medicine Universe 2012;1:49-53
*G6PDという酵素が遺伝的に欠損している方は高濃度ビタミンC点滴療法で溶血発作(赤血球が破壊される)が生じる可能性があるので、25g以上のビタミンCを点滴する場合には事前に血液中のG6PDの活性を測定して、欠損がないことを確認する必要があります。
重篤な副作用はないと報告されています。比較的起こりうる副作用としていかのようなものがあります。
点滴治療全般に言えることですが、点滴刺入部に局所的な痛みを感じることがあります。
局所的な痛みを感じるのは静注速度が早すぎるために起こります。
この血管痛に対しては、マグネシウムの添加、点滴速度の調整、温湿布などで軽減できます。
高濃度ビタミンC点滴には利尿作用があります。
点滴中はミネラルウォーターやノンカロリーのお茶などでこまめに水分補給を行っていただきます。
ビタミンCは力ルシウムをキレートする(尿として外に出す)働きがあり、筋肉のけいれん、しびれなどの症状を認めることがあります。
力ルシウム製剤を投与することで速やかに改善されます。
ビタミンCはブドウ糖と化学構造が極めてよく似ており、高濃度ビタミンC点滴によって体は「ブドウ糖が入った」と勘違いして、血糖を下げるインスリンを分泌することがあるため低血糖を生じることがこく稀にあります。
糖尿病の方で簡易血糖測定器を使用している場合、高濃度ビタミンC点滴後に測定すると高血糖の値が出ることがあります。ビタミンCとブドウ糖の化学構造が極めてよく似ているために起こる現象です。糖尿病患者さんの場合、簡易測定器で高血糖であった時にあわててインスリンを投与すると低血糖になってしまいます。簡易血糖測定器を使用している方は、ビタミンC点滴後12時間は血糖測定を控えて下さい。
ビタミンCそのものに対するアレルギーは稀です。時々起こるアレルギー症状は、溶液に加えられたビタミンC以外の成分、もしくはこれらの成分に含まれた化学防腐剤が原因であることがほとんどです。
2005年9月、権威ある科学雑誌である『米国科学アカデミー紀要』に、ビタミンC点滴療法の画期的な研究論文が発表されました。
この論文は、米国国立衛生研究所(NIH)、米国国立がん研究所(NCI)、米国食品医薬品局(FDA) 、アイオワ大学フリーラジカル、放射線研究部門に所属する8名のドクターや科学者が行ったもので、「ビタミンCは正常な細胞に影響を与えず、がん細胞だけを殺す、副作用のほとんどない理想的な抗がん剤である」という驚くべき内容のものでした。
論文の証拠となった実験は、人問にビタミンCを静脈から点滴したときと同じ状態を、試験管内で再現して行われました。
通常、人間のビタミンC血中濃度は0.1ミリモル(血中濃度を示す単位)ですが、超高濃度ビタミンCを点滴すると0.3~20ミリモルまで上昇します。この際重要なことは、ビタミンCを点滴注射で血液中に送り込むという事です。
多量のビタミンCを口から接種しても、血中濃度は0.22ミリモルを超えることはありません。
・第一の実験は、9種類のがん細胞と、4種類の正常細胞をビタミンCの入った試験管内に1時間さらし、24時間後の結果を見たものです。結果、5ミリモル以下のビタミンC濃度で、9種類のがん細胞のうち、5種類が50%死滅、その他4種類のうち、3種類のがん細胞はその増殖が99%抑えられました。驚くことに、正常細胞には全く影響がありませんでした。
・第二の実験はビタミンCのがん細胞死に与える影響をより詳しく検証したものです。人間のリンパ腫細胞(がん細胞)を、0.1-5ミリモルの間の8段階濃度の中にそれぞれ1時問さらした結果、濃度が2ミリモル以上になるとがん細胞が100%死滅することが確認されました。
超高濃度ビタミンCを血液中に点滴すると、まずビタミンCは血管の外にしみ出していきます。がん細胞は栄養となる糖を積極的に細胞内に取り込もうとしますが、ビタミンCはこの糖と非常に良く似た構造をしています。そのため、がん細胞はビタミンCを糖と勘違いして細胞内に取り込もうとするのですが、この過程でビタミンCが酸化され活性酸素(非常に攻撃力の強い酸素)の一種である過酸化水素が発生します。この過酸化水素ががん細胞を破壊してしまうのです。
ではなぜ、正常細胞は破壊されないのでしようか。
ビタミンCは酸化により過酸化水素という毒素と、酸化型アスコルビン酸という細胞の免疫力を高める物質に変化します。正常細胞の周囲では、ビタミンCが過酸化水素を発生させても、細胞内にある力タラーゼという酵素により除去され、無害化されます。そして酸化型アスコルビン酸だけを取り込み、免疫力を強化していきます。しかし、がん細胞には毒素を無害化する力タラーゼ酵素がほとんどありません。そのため過酸化水素という毒素に殺されてしまうのです。
つまり、「副作用が非常に少ない抗がん剤」と言えるでしよう。
血管の外に湯み出たビタミンCががん細胞に取り込
まれる過程で、過酸化水素が発生し、がん細胞を殺
します。正常細胞の周囲では、力タラーゼと呼ばれ
る特殊な酵素によって過酸化水素は除去されます。
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