【幹細胞培養上清液とは】
幹細胞を培養する過程で得られる液体のことです。具体的には、幹細胞を培養増殖させた後、幹細胞自体を取り除いた培養液の上澄み部分を指します。この上清液には、幹細胞が放出した様々な有効成分(サイトカイン、成長因子、エクソソーム、500種類以上のタンパク質)が含まれており、期待される効果として、抗炎症作用、組織修復・再生能力の向上、細胞機能の回復、免疫調整作用、エイジングケア効果などが挙げられます。
【エクソソームとは】
エクソソームは細胞から分泌される直径50〜150ナノメートルの微小な粒子で、細胞間の情報伝達を担う小胞の一種です。表面は細胞膜由来の脂質とタンパク質で構成され、内部には核酸(マイクロRNA、メッセンジャーRNA、DNAなど)やタンパク質が含まれています。特にCD9、CD63、CD81といったテトラスパニン類が表面マーカーとして存在し、がんの進行や神経変性疾患など、様々な生理・病理的プロセスに関与しています。