1.内臓脂肪の改善と糖代謝異常の改善:
高脂肪食で飼育されたマウスにGPNMBワクチンを接種すると、老化細胞が内臓脂肪から除去され、脂肪組織の慢性炎症が改善されます。これにより、糖代謝異常が改善されることが確認されました。
2.動脈硬化の改善:
動脈硬化モデルマウスにGPNMBワクチンを接種すると、動脈硬化巣に蓄積した老化細胞が除去され、慢性炎症が改善されます。これにより、動脈硬化巣が縮小されることが観察されました。
3.フレイルの進行抑制:
高齢マウスにGPNMBワクチンを接種すると、フレイルの進行が抑制されることが観察されました。フレイルは身体的な衰えや機能の低下を伴う加齢関連の状態です。
4.寿命の延長:
ハッチンソン・ギルフォード症候群の早老症モデルマウスに対してGPNMBワクチンを接種すると、寿命の延長効果が確認されました。
また、GPNMBは老化細胞に特異的に発現し、正常細胞にはほとんど見られないため、副作用が少なく効果が持続することが、既存のsenolyticsとの比較実験でも確認されています。
青山メディカルクリニック 院長 松澤 宗範