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【医師解説】膵癌におけるエクソソームを用いた診断・治療への応用 ③細胞外小胞とエクソソーム

ブログ 松澤宗範医師

リキッドバイオプシーの重要な標的の一つである細胞外小胞(EVs)は、癌細胞を含むあらゆる細胞から分泌される脂質二重膜で殺われた小胞体です。
EVsという表記はエクソソームやマイクロベジクル、アポトーシス小体など細胞外小胞体の総称として用いられます。中でも100 nm 程度の小胞体であるエクソソームは当初、細胞内の老廃物を細胞外へ放出する役割を担っていると考えられていました。
しかし、1996年に細胞内情報を含有する可能性が報告されて以降、エクソソームは分泌元の細胞の情報を他の細胞へと運搬する、いわば細胞間のコミュニケーションツールとして注目を集めるようになりました。
その後2007年にmicroRNA(miRNA)を内包し、細胞間伝達に関与することが証明されたことをきっかけに、エクソソーム研究はさらに加速しました。エクソソームはmRNA、タンパク質、miRNA や long non-coding RNA (IncRNA)などの機能性RNA (non-coding RNA: ncRNA) を内包します。
また、血液などの体液中を循環するため、内包する情報はリキッドバイオプシーの標的として世界中で研究が続けられています。

青山メディカルクリニック院長 松澤宗範

参考文献:胆と膵 (0388-9408)42巻8号 Page717-724(2021.08)

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