プラセンタエキスには全身の細胞を活性化するとさまざまな成長因子が存在します。
これらの成長因子は細胞分裂を活発にするとともに、活性酸素除去作用や、活性酸素の過剰な発生を抑える免疫賦活作用、肝機能改善、解毒作用、抗炎症作用などの働きがあるため、肝炎や肝硬変などの肝障害に効果があります。
プラセンタエキスには自律神経調整作用、内分泌調整作用など多種多様な薬理作用が認められており、更年期症状を改善します。
また、抗アレルギー作用をはじめ、抗炎症作用、免疫調整作用、内分泌調整作用、基礎代謝向上作用などが働くためアトピー性皮膚炎にも有効です。
美容面ではダーマペンやイオン導入、メソテラピーの薬剤としてプラセンタ製剤を用いると毛穴の改善、お肌の保水力の改善が期待できます。
また、胎盤から働く因子として、エクソソームに含まれたmicro-RNAも重要です。胎盤は胎盤特有のエクソソームを分泌し、母体と交信しています。
まだ解明はされていませんが、このような胎盤からのエクソソームの働きが解明され、有用性が証明されることが今後期待されます。
プラセンタ製剤は様々な薬理作用を有し、副作用も少なく安価で汎用性の高い製剤と言えます。
青山メディカルクリニック 院長 松澤 宗範