悩まされる片頭痛・・・。予防薬、治療薬は?

WEB薬剤師 ブログ

片頭痛は、頭の片側または両側のこめかみ付近が脈を打つような痛みが起こり、吐き気を伴うこともあります。一度、痛み出すと寝込んでしまう、仕事が手につかないなど、日常生活にも支障をきたしてしまいます。
女性ホルモンと関連があるため女性に多く、女性に起こりやすい頭痛とも言われています。
今日はそんな片頭痛の予防薬や治療薬について説明していこうと思います。

片頭痛治療の中心は、頭痛発作が起こったときに、屯用薬を服用し、頭痛を速やかに消退させることです。それに対して片頭痛の予防治療は、一定期間、毎日、お薬を服用することで、片頭痛発作を起こりにくくする治療です。また、屯用薬による治療がうまく行くように、補助する役割もあります。
予防治療は全ての人が適応になるわけではありません。片頭痛発作の頻度が多く、屯用薬の効果がない特殊なタイプの頭痛や、薬物乱用頭痛など難治性の片頭痛の方が基本的に適応になります。

片頭痛の治療薬とは?

片頭痛治療薬は、前述した通り、基本的に発作屯用薬です。発作屯用薬は片頭痛が起こったときに使用して、痛みを鎮めるお薬で、薬物治療の中心・基本となるお薬です。
発作屯用薬には、①消炎鎮痛剤②トリプタン製剤③エルゴタミン製剤の3つがあります。
また、体質を改善する目的で、漢方薬も使われる場合もあります。脳波に異常がある方は、抗てんかん薬が用いられる場合もあります。

片頭痛薬の注意点とは?

片頭痛は、過労やストレス、不規則な生活によって起こりやすくなるため、これらを改善することが基本的に大切です。また、食生活の改善も効果的です。頭痛が起きている時は、入浴や運動、マッサージなどで悪化してしまうため、痛む部分を冷やし、横になって静かな部屋でゆっくり休むことが効果的です。頻回に鎮痛薬を飲んでいる場合は、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)に陥っている危険性もあります。お薬にだけ依存しすぎてしまうと、副作用、薬剤耐性など体にも悪いため注意が必要です。

いかがでしょうか?

片頭痛は日常生活にも支障がでてしまう辛い症状の一つです。片頭痛で悩んでいる方は鎮静剤を乱用するのではなく、一度、病院を受診し精密に検査してもらい、自分に合っている片頭痛のお薬を見つけ、うまく付き合うことで今までの悩みが解消され、快適な日常を送ることができるかもしれません。

関連記事