意外と深刻?薄毛と食生活の関係

WEB管理栄養士 ブログ

髪のボリュームが減ったことが気になるけれど、薄毛対策といってもなにをすればいいのかピンとこないという方も多いのではないでしょうか。薄毛にはさまざまな原因があるため、どこから見直すべきか迷った結果、薄毛対策に着手できないということも考えられます。

そこで、まずは身近ですぐできる毎日の食生活の見直しから始めるのがおすすめです。

薄毛対策に重要な役割を果たす三大栄養素が「たんぱく質」「ミネラル」「ビタミン」です。それぞれがどのような働きをし、どんな食べ物に含まれているのかを見ていきましょう。
この項目では三大栄養素を紹介しますが、それらだけを食べていればいいわけでも、どれか一種類ばかりを食べ続けていればいいということでもありません。バランスを考え、さまざまな栄養素を摂取することが大事です。

たんぱく質

髪の毛は「ケラチン」といわれるたんぱく質で構成されているため、髪の毛の原料として欠かせない栄養素です。ケラチンは食事で摂取したたんぱく質をもとに、体内で分解後再結合して生成されます。
たんぱく質は肉や魚、卵、乳製品、大豆などに多く含まれます。

ミネラル

亜鉛などのミネラルは髪の毛の健やかな成長に欠かせない栄養素です。髪の毛を作り出す毛母細胞の増殖を促進するだけでなく、薄毛の原因となる男性ホルモンの発生を抑制する作用にも期待できます。

亜鉛は特に何もしていなくても1日に15mgほど消費されてしまい、飲酒や喫煙、過度なストレスによっても減少してしまうため、意識して摂取するのが望ましいといえます。

牡蠣や豚レバー、納豆、いわし、ナッツ類などに含まれているため、メニューに取り入れてみましょう。

ビタミン

ビタミンA、ビタミンBなどの各種ビタミン類も、健やかな髪の成長をサポートしてくれる薄毛対策に欠かせない栄養素です。
ビタミンAは、代謝をアップして血流をよくし、頭皮環境をよくする働きがあり、にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜に含まれています。ビタミンBは髪の毛のもととなるケラチンの生成を助ける働きをする栄養素で、あさりやまいたけ、ししゃもなどに含まれています。
これらのさまざまなビタミンを組み合わせ、バランスよく摂取するのが望ましいです。

食生活でホルモンバランスを整える

女性特有の薄毛の原因として、「女性ホルモンの乱れ」も挙げられます。女性ホルモンの中には「エストロゲン」というものがあります。エストロゲンは、髪の毛の成長やヘアサイクルに大きく関わるホルモンです。このホルモンは産後や更年期に減ってしまうことがあり、それが原因で薄毛になってしまうことも。食事でホルモンバランスを整えることも薄毛改善に繋がります。
食べ方としては、ひとつの食材を多く食べるのではなく、肉や魚、大豆のたんぱく質、野菜、炭水化物、良質な油など、さまざまな栄養素をバランス良く食べることと、3食きちんと食べること。特に良いとされているのは、納豆などの発酵食品や、ゴボウやバナナなどの食物繊維とオリゴ糖が多く含まれている食材です。大豆に含まれる大豆イソフラボンは、体内でエストロゲンに似た働きをし、食物繊維は腸内環境を整えてくれます。

関連記事