知ってるだけで全然違う!生理痛を和らげる食べ物と飲み物

WEB管理栄養士 ブログ

生理が始まると体温は生理前よりも下がり、プロスタグランジンの働きで血管が収縮するので、いつも以上に血行が悪く身体は冷えやすい状態になります。基本として身体が温まる食べ物を摂るよう心がけましょう。

たんぱく質

たんぱく質は動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の2種類あります。動物性たんぱく質とは牛肉・豚肉・鶏肉などの肉類や、まぐろ、あじなどの魚類、イカ、タコなどの魚介類、卵などで、植物性たんぱく質とは豆腐、油揚げなどの大豆製品を指します。動物性たんぱく質も植物性たんぱく質もどちらも偏らずバランス良くしっかりと食べることで全身の血液量を増やすことができますので毎食摂るよう心がけましょう。

鉄分

鉄分もヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があり、ヘム鉄は赤身の肉や魚の血合いに多く含まれ、非ヘム鉄はほうれん草や小松菜など植物性の食材に含まれています。鉄製の鍋やフライパンで調理することでより鉄分の含有率を上げることができるので、調理器具を見直すこともおすすめです。さらに鉄分の吸収率はビタミンCと一緒に摂ることで上がりますので、赤・黄ピーマンやブロッコリーなどサラダにして一緒に食べる、食後のデザートにフルーツを食べるなど工夫しましょう。

ビタミンE

ビタミンEには、血行促進作用、自律神経やホルモンバランスを整える作用、卵子の老化を防ぐ抗酸化作用などがあります。身体のすみずみまで新鮮な酸素と栄養素を届けられるので、生理痛に悩んでいる方は積極的に摂りましょう。アーモンド、モロヘイヤ・かぼちゃなどの緑黄色野菜、うなぎなどに多く含まれます。脂溶性のビタミンなので、オイルドレッシングをかけたり、油で炒めて食べることでより効率良く摂ることができます。

避けるべき食べ物

身体が冷えると全身の血流が悪くなり生理痛が重くなる傾向にあります。生理痛を予防&和らげるためには、内側からも外側からも身体を冷やさないケアをすることが大切です。

身体を冷やす食べ物・飲み物

アイスクリームや冷たい飲み物・カフェインの入った飲み物・熱帯地方で採れる食材(バナナ、パイナップル等)・夏野菜(きゅうり、なす、トマト等)はなるべく避けましょう。熱帯地方で採れる食材や夏野菜は身体の熱を冷ます働きがあるので、食べすぎには注意です。どうしても食べたい時は、スープなどに入れて加熱調理をして食べましょう。飲み物はノンカフェインのハーブティーなどがおすすめです。

インスタント食品など添加物の多い食べ物

生理中は料理をするのも辛くインスタント食品ばかりになってしまう。という方もいらっしゃるのではないでしょうか。インスタント食品には添加物や塩分が多く含まれていて、血流が悪くなり生理痛が悪化する可能性があります。生理中はむくみやすくなるため塩分の摂りすぎはいつも以上に気をつけましょう。インスタント食品に頼らず簡単に栄養を摂れるよう、体調の良い時にカットした野菜をストックしておく、さばやミックスビーンズ・トマトなどの水煮の缶詰を利用する、乾燥ひじきや高野豆腐などの乾物を利用することもおすすめです。ちょっとした工夫で、インスタント食品に頼らなくても栄養バランスの良い食事が手早く作れます。

糖分の多い食べ物

甘いものを食べると血液中の糖分が増えて高血糖状態となります。高血糖状態になるとインスリンというホルモンが膵臓から分泌されて血糖値を下げようとします。このときに血糖値と一緒に体温も下げてしまいます。生理中はイライラして甘いものが無性に食べたくなってしまいますが、食べ過ぎは症状を悪化させてしまいます。どうしても何か甘いものが食べたいと感じた時は、アーモンドやくるみなどのナッツ、ドライフルーツ、はちみつを入れたヨーグルトなどがおすすめです。また、調理の際は白砂糖ではなく、黒砂糖を使うようにしましょう。

『生理痛があることは当たり前ではない』ということを前提として、食事で“血液量を増やす”こと、そして“質の良い血液を作る”ことを意識してみてください。

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