NMNは、水溶性ビタミンB3であるnicotinamideから、nicotinamide phosphoribosyltransferase(NAMPT)により産生されます。
NMNは、枝豆、ブロッコリー、アボガド、トマト、牛乳などの日常食品に含まれます。
2011年に,高脂肪食誘導性の糖尿病モデルマウスあるいは自然発症老化糖尿病マウスにおいて、NMN(500 mg/kg体重/日)の腹腔内投与が、肝臓、筋肉、脂肪組織などの主要代謝臓器のNAD量を増加させ、耐糖能障害インスリン抵抗性、β細胞機能不全、脂質異常症などの肥満合併症を改善することが報告されました。
NMNの長期投与が老化に伴う肥満やインスリン抵抗性などの代謝異常症を予防し、骨格筋ミトコンドリア機能を充進させることが証明されました。
NMN特異的なトランスポーター (SLC12A8)が同定され、生体内における NMNの薬物動態及び臓器特異的なN M N取り込みメカニズムに理解がもたらされつつあります。
参考文献:
Geriatric Medicine (0387-1088)59巻7号 Page693-698(2021.07)
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