『医師が解説』未病とは④ TSODマウス

ブログ 松澤宗範医師

T S O Dマウスによる研究

DNB理論による未病を検出するにあたり、富山大学と東京大学の研究チームは、メタボリックシンドロームを自然発症するマウス(TSODマウス)を飼育し、3週齢から7週齢まで1週ごとに脂肪組織の遺伝子の発現量を測定しました。

次に、DNB理論に基づくデータ解析を行い、測定期間内にゆらぎの増加の有無を調べました。TSODマウスが顕著にメタボを発症するのは8週齢以降ですが、5週齢の時点で、147個の遺伝子の発現量のゆらぎが大きく増加したことが明らかとなりました。 すなわち、5週齢目が「未病の状態」というわけです。メタボのように緩やかに病状が進行する病気でも、未病となる臨界点が存在することが分かりました。

未病かどうか分かれば予防できるようになります。

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