肌荒れは女性にとっても、男性にとっても悩みの一つです。外から塗るだけでなく、内側からもお肌のために一つプラスしてみませんか?実は、漢方薬の中にも、肌に効果がある漢方薬があることをご存じですか?今日は、肌にも効果がある漢方薬について紹介しようと思います。
口内炎、赤みのある皮膚の炎症に
口内炎ができやすく、肌が赤くなりやすい方は熱がこもっている可能性があります。そのような方におすすめできるのが「黄連解毒湯」です。
刺激物や脂っこいもの、甘いものをとり過ぎると、余分な熱が発生し、体の上部に熱がこもってしまいます。余分な熱は炎症を引き起こすため、口内炎や赤みのある皮膚炎などの原因になります。
「黄連解毒湯」は、体を冷やして熱をとり、炎症を鎮める作用で、口内炎や皮膚炎を緩和します。
また、「黄連解毒湯」は、のぼせ気味で、イライラする傾向があるような方に向く漢方薬です。
しみ、ニキビを体の中から改善したい方へ
生理前にシミやそばかすができやすく、肩が凝りやすい、足が冷える体質の方には「桂枝茯苓丸料加薏苡仁」をおすすめします。
何らかの原因で肌がふさがれ、「水」と「熱」が正常に排泄されないと、肌トラブルが起こります。肌に「水」や「熱」がたまると、それが邪魔になって「血」が滞ります。
「血」は全身の組織や器官をめぐり、栄養を与えているので、めぐりが悪くなると、シミなどの色素沈着になりやすくなります。また、栄養がいきわたらないと、ザラつきなどの肌あれが現れやすくなります。
「桂枝茯苓丸料加薏苡仁」は、「血」のめぐりを改善して、肌に栄養がいきわたるようにしてくれます。
カサカサした肌のかゆみ、湿疹に
肌の乾燥が気になり、かゆみや湿疹がある肌には「当帰飲子」をおすすめします。
「当帰飲子」は、「血」を補給する「四物湯」をベースに、「気」を補う生薬や、かゆみを止める生薬を配合した処方です。肌に栄養分とうるおいを与え、乾燥肌を改善します。
化膿性皮膚疾患、湿疹のある方に
蕁麻疹がよくでる、腫れ赤みがでて間もない肌荒れには「十味敗毒湯」がおすすめです。
「十味敗毒湯」は、患部が湿潤型でじゅくじゅくしているときに、たまっている「水」や「熱」を発散させて、肌を正常にしてくれる漢方薬です。膿が出るような皮膚症状を改善するため、湿疹、蕁麻疹、にきび、水虫などにおすすめです。
いかがでしょうか?
外からのケアだけではなく、体の内面からケアしていくことで健康的な肌を保つことができます。自分の肌、体質はどのタイプなのか一人で悩まず、医師、薬剤師、登録販売者などに相談し、自分にあった漢方薬を見つけてみましょう。